2023年6月14日（水）、日本記者クラブでジャニー喜多川氏のタレントへの性加害疑惑について会見が行われました。
1999年当時、この疑惑を取り上げた週刊文春をジャニー喜多川氏らが名誉毀損（きそん）で訴えた裁判が行われ、文春側の代理人を務めた喜田村洋一弁護士が一連の疑惑について発言したのです。
そこで今回は、喜田村洋一弁護士のプロフィールや過去の担当裁判についてご紹介していきます。
ニュースをより深く知るために、ぜひ最後までご覧ください。
喜田村洋一弁護士のwiki風プロフィールを紹介！在籍している事務所はどこ？
喜田村洋一弁護士は以前ミネルバ法律事務所に在籍されていましたが、同事務所は2020年6月10日に解散しています。
そのため現在の所属事務所は、不明な状況です。
喜田村洋一弁護士は、下記のように海外で法律を学ばれ、弁護士登録をした実績があります！
■喜田村 洋一（きたむら よういち）弁護士のプロフィール
1950年 東京に生まれる
1975年 東京大学法学部を卒業
1977年 弁護士登録（29期）
1981年 ミシガン大学ロースクール卒業
1983年 ニューヨーク州弁護士登録
■主な著書・論文
1987年 「宣言判決と差止命令」 有斐閣
1991年 「MEMOが取れない-最高裁に挑んだ男たち」 有斐閣
1993年 「最高裁の規則制定権-弁護士法との関連」 有斐閣
1994年 「反対尋問はどのように行うか」 第一法規
1999年 「報道被害者と報道の自由」 白水社
2002年 「裁判の公開」 悠々社
2023年6月現在、既に弁護士歴48年を迎えており、類まれなる経験の持ち主なのです。
一般的にニューヨーク州で弁護士になるためには、以下の手続きを経る必要があります。
【法学教育】
アメリカでの弁護士資格を取得するためには、通常、Juris Doctor (JD)という法学の学位を取得する必要があります。これは通常3年間のプログラムで、学士号を取得した後に入学となるのです。
【米国司法試験】
JDを取得した後、各州のバー試験を受ける必要があります。ニューヨーク州では、これにはニューヨーク州バー試験とマルチステートプロフェッショナルレスポンシビリティ試験(MPRE)が含まれるのです。
【実務経験】
ニューヨーク州では、弁護士資格を取得する前に一定の法律実務経験が必要となります。
喜田村洋一弁護士のように、日本の法学部を卒業した者がニューヨーク州のバー試験を受けるためには、その教育がアメリカの法学教育と同等であると認められる必要があります。そのためには、ニューヨーク州の教育局が審査が必要です。審査を通過した場合、その後でバー試験を受ける資格を得ることができます。
喜田村洋一弁護士 ジャニーズ喜多川氏の性加害疑惑への見解
2023年6月14日（水）、日本記者クラブの会見で喜田村洋一弁護士は、ジャニー喜多川氏のタレントへの性加害疑惑について、以下の見解を述べています。
- 長年この疑惑を報じなかったメディアに対して、「重要な問題を報じなければ、報道は何のためになるのか」と話す
- メディアがこの疑惑を報じなかった背景に、「芸能界で起きていることだから、みんなが報じていないからなどの理由で、重要性がないと思う認知バイアスがあったのではないか」と語る
- この疑惑を取り扱うことで「ジャニーズ事務所やファンから反発が出て、自社の媒体や番組への不利益を懸念するのも分かる」と前置きをしながら、「問題が重要だと認識したなら、報じていくべきだ」との見解を語る
1999年の裁判では、一審の東京地裁では週刊文春の名誉毀損を認定したものの、その後の東京高裁では性加害を伝えた記事の真実性を認めました。
また2004年の最高裁で、記事の重要性を認める判決が下されたのです。
喜田村洋一弁護士はカルロス・ゴーン事件を担当していた？過去の担当案件を紹介
喜田村洋一弁護士は、過去多数の重要裁判を担当してきました。
2018年には日産のゴーン氏と一緒に逮捕された、グレッグ・ケリー氏の弁護を担当したのです。
■日産 グレッグ・ケリー被告の裁判
ケリー氏とゴーン氏は、2018年11月に東京で逮捕されました。検察官によると、両氏は、ゴーン氏の報酬の一部を未報告にすることで、金融商品取引法を違反したとされています。
その後、ゴーン氏は2019年末に保釈中に日本からレバノンに逃亡。ケリー氏は日本にとどまり裁判を受けることを選び、一貫して無罪を主張しています。
しかし2022年3月、懲役6ヶ月執行猶予3年（求刑・懲役2年）の判決が下りました。
その他にも、1981〜1982年に起こったロス疑惑事件の弁護も担当されています。
喜田村洋一弁護士は、日本の歴史を担当してきた弁護士と言えるでしょう。
弁護は喜田村洋一先生に依頼した。以前、宝島の記事で訴えられたとき、相手の弁護士が喜田村先生で、その手腕にほれぼれしたんです。次に訴えられたら、喜田村先生に頼もうと決めていた。喜田村先生は週刊文春の守護神であり、日産のゴーンと一緒に逮捕されたグレック・ケリーの弁護士です。
— 鈴木智彦／SUZUKI TOMOHIKO (@yonakiishi) April 23, 2022
喜田村洋一弁護士 wiki風プロフィールとジャニーズ喜多川氏の性加害疑惑裁判のまとめ
今回は喜田村洋一弁護士のプロフィールや過去の担当裁判について紹介させていただきました。
記事のまとめは、以下となります。
- 喜田村洋一弁護士は、アメリカで法律を学んだエリート弁護士
- 喜田村洋一弁護士は、日本記者クラブの会見で日本メディアに対して提言を行う
- 喜田村洋一弁護士は、カルロス・ゴーン事件を担当していた
今後もご活躍される弁護士になるかと思いますので、ニュースを深読みする際にぜひ参考にしてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
